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タレントマネジメントシステムで実現するISO9001力量管理~第3回「教育・訓練の実施と有効性評価」

力量評価をベースとした教育・訓練の実施フローの例

最初に、タレントマネジメントシステムを使用した教育・訓練の実施フローについて解説します。

クラウド型タレントマネジメントシステムスキルナビの場合、実施フローは次の5つのステップになります。

  1. 人事担当者による実施フロー設定
    • ワークフローのフェイズ(ステップ)を設定する
    • フェイズごとにコメント入力をさせるか、上司の承認/却下を行うかなどを設定する
  2. 従業員による受講申し込み
    • システムに登録されている教育・訓練情報の中から、希望に合うものを検索する
    • 力量に関連する教育・訓練を検索、詳細を参照して受講申し込みを行う
  3. マネージャによる受講承認
    • 画面に表示される申請に対して承認処理を行う
  4. 教育・訓練受講
  5. 従業員による研修内容の評価入力
    • 評価レポート、口コミ情報を入力する

力量を管理するために必要な作業とデータ

ここでのポイントは、このような業務フローをメールやExcelファイルのやり取りではなく、システム上の画面で実施できるので、効率的な業務遂行が可能となるということです。

メールやExcelによる運用では、本来、人が介在する必要のないプロセスが多く発生してしまい、各プロセス間での見えないやり取りが多くの時間を浪費しています。

一方、タレントマネジメントシステムによる運用では、教育・訓練関連データは統合されたデータベースとして一元管理されていますので、最新のデータを全員で共有することで、無駄なプロセスをなくし、手作業によるミスも大幅に減らすことが可能になります。

また、ステップ5で受講者が入力した評価レポートや口コミを、ステップ2で他の社員が参照するといった情報の共有も可能になります。

さらに、クラウド型タレントマネジメントシステムスキルナビでは、個々の教育・訓練に対して、効果が期待できる力量が紐づけられています。そのため、教育・訓練の受講履歴と力量評価で入力される判定結果から、その教育・訓練の有効性を検証することができます。

タスク ヒアリング

この画面からは、部門間で時間差はあるものの教育・訓練の効果が確実に出ていることがわかります。

連載記事

第1回「力量管理とは

第2回「力量の定義と評価