コラム

人事関連でお役に立つ情報を掲載しています。ぜひご活用ください。

  1. トップ
  2. コラム
  3. スキル・目標管理 タレントマネジメント・人材管理
  4. 力量管理の実施フローをスキルナビのシステムで詳しく紹介!

力量管理の実施フローをスキルナビのシステムで詳しく紹介!

タレントマネジメントシステムにおいては、業務に必要な力量の種類を設定した上で、従業員それぞれが持っている力量の種類とそのレベルを評価しデータベース化します。

力量の定義は、単に作業項目をリスト化するだけではだめで、個々の業務において必要なスキルの項目やレベルを考慮して体系的に定義されなければなりません。

力量の棚卸(自己評価)

クラウド型タレントマネジメントシステムスキルナビでは、最初に、個々の従業員が現在持っている力量の棚卸(自己評価)を行います。以下の図は、スキルナビで力量の棚卸を行う画面の例です。この例では、力量のレベルを6段階で回答するように設定されています。

画面:習得スキル

力量とのギャップ判定

棚卸を実施した後は、自分が本来持っているべき力量とのギャップを判定します。

以下の図は、スキルナビで自己評価と本来持っているべき力量とのギャップ判定を行う画面の例です。

この例では、営業職として職位ごとに6段階のレベルで判定される設定がされており、チェックマークは現在のレベルを、開錠しているマークは条件をクリアしていることを、鍵マークは力量以外にレベル認定に必要な条件があることを示しています。

 画面:判定結果参照

不足している力量の確認

次に、将来求められるより上位のレベルになるために、どの力量が不足しているかを確認します。

以下の図は、スキルナビで上位レベルの力量に対する現在の達成度を一覧できる画面の例です。

この例では、レベルの判定条件に達しているタスク分類は「✔」マークで、レベルの判定条件に達していないタスク分類は、「×」で表示されています。

判定条件
図:職種-役割を軸にしたモデル

力量の時系列でのデータ保存と見える化

このように、タレントマネジメントシステムでは、従業員一人一人の力量の最新の状況をデータとして管理しますが、更新時に以前のデータを削除せずに、履歴として保存しておくことで、人事担当者や上司が従業員のレベルアップ具合を時系列にトラッキングすることができるようになります。

以下の図は、スキルナビで社員の力量レベルを時系列に表示する画面の例です。この例では、職種ごとに力量レベルの平均値を時系列に線グラフとして表示しています。

力量評価をベースとした教育・訓練の実施フローの例

最初に、タレントマネジメントシステムを使用した教育・訓練の実施フローについて解説します。 クラウド型タレントマネジメントシステムスキルナビの場合、実施フローは次の5つのステップになります。 ・人事担当者による実施フロー設定 ・ワークフローのフェイズ(ステップ)を設定する ・フェイズごとにコメント入力をさせるか、上司の承認/却下を行うかなどを設定する ・従業員による受講申し込み ・システムに登録されている教育・訓練情報の中から、希望に合うものを検索する ・力量に関連する教育・訓練を検索、詳細を参照して受講申し込みを行う ・マネージャによる受講承認 ・画面に表示される申請に対して承認処理を行う ・教育・訓練受講 ・従業員による研修内容の評価入力 ・評価レポート、口コミ情報を入力する

力量を管理するために必要な作業とデータ

ここでのポイントは、このような業務フローをメールやExcelファイルのやり取りではなく、システム上の画面で実施できるので、効率的な業務遂行が可能となるということです。 メールやExcelによる運用では、本来、人が介在する必要のないプロセスが多く発生してしまい、各プロセス間での見えないやり取りが多くの時間を浪費しています。 一方、タレントマネジメントシステムによる運用では、教育・訓練関連データは統合されたデータベースとして一元管理されていますので、最新のデータを全員で共有することで、無駄なプロセスをなくし、手作業によるミスも大幅に減らすことが可能になります。 また、ステップ5で受講者が入力した評価レポートや口コミを、ステップ2で他の社員が参照するといった情報の共有も可能になります。 さらに、クラウド型タレントマネジメントシステムスキルナビでは、個々の教育・訓練に対して、効果が期待できる力量が紐づけられています。そのため、教育・訓練の受講履歴と力量評価で入力される判定結果から、その教育・訓練の有効性を検証することができます。

連載記事

第1回「力量管理とは