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ISO9001に対応したスキルマップ(力量管理表)とは?必要性と活用方法を解説

ISO9001の力量管理ではスキルマップの活用が一般的です。本記事では、ISO9001の要求事項を踏まえながら、スキルマップが必要とされる理由や活用方法をわかりやすく解説します。

ISO9001に対応したスキルマップ(力量管理表)とは?

ISO9001に対応したスキルマップ(力量管理表)とはどのようなものなのでしょうか。

本項目では、そもそもの「ISO9001」「力量」の意味を解説し、スキルマップの詳細についても紹介します。

▼ISO運用におけるスキルナビ活用シーンはこちらhttps://www.101s.co.jp/scene/iso/

ISO9001とは

ISO9001とは、品質マネジメントシステムの国際規格であり、組織が継続的に一定の品質を保った製品・サービスを提供することを目的としています。

「一貫した製品・サービスの提供」と「顧客満足の向上」を目的としており、業種・業態、企業規模を問わず取得が可能です。

業務プロセスの標準化や改善、人材の力量管理を通じて、組織全体の品質向上を図るための枠組みとして活用されています。

ISO9001の詳細については、下記記事もご参照ください。

力量とは

ISO9001における「力量」とは、「意図した結果を達成するために、知識および技能を適用する能力」と定義されています。

単に知識や資格を保有している状態ではなく、それらを実際の業務の中で適切に活用し、成果につなげられるかが重視されます。

業務内容や役割に応じて、知識を柔軟に使いこなし、安定した品質を実現する力が力量であり、スキルマップはその可視化と管理に有効な手段です。

スキルマップ(力量管理表・力量評価表)とは

スキルマップ(力量管理表・力量評価表)とは、業務を遂行するうえで必要なビジネス能力や知識・技能と、各従業員の習熟度を一覧で可視化した表です。

誰がどの業務にどのレベルで対応できるかを明確にすることで、教育計画や配置判断、属人化の防止に役立ちます。

海外では「スキルマトリックス」とも呼ばれることもあり、ISO9001における力量管理を実務に落とし込む代表的な手法の一つです。

ISO9001に対応したスキルマップ(力量管理表)の必要性

ISO9001では、要求事項7.2「力量」において、業務に必要な力量を洗い出し、その力量を有する人材を配置することが求められています。

また、力量が不足している場合には、教育や訓練などによって、その不足を補うよう述べられています。

これらを体系的に管理するためには、必要なスキルと従業員の習熟度を可視化できるスキルマップ(力量管理表)が不可欠であり、ISO9001対応を実務レベルで支える重要なツールとなります。

▼ISO運用におけるスキルナビ活用シーンはこちらhttps://www.101s.co.jp/scene/iso/

スキルマップの作成方法については、下記記事をご参照ください。

スキルマップを力量管理に活用するポイント

スキルマップを効果的に力量管理に活用するためには、いくつかのポイントがあります。

本項目ではそのポイントを5つに分けて解説します。

スキル項目を絞り込む

スキルマップを力量管理に活用する際は、スキル項目を適切に絞り込むことが重要です。

業務に関連するスキルをすべて網羅しようとすると、項目数が増えすぎて管理しにくくなってしまいます。

ISO9001の観点では、品質に影響を与える業務に必要な力量を中心に設定することがポイントです。

目的に直結するスキルに絞って項目を作成することで、管理の負担を抑えつつ、実効性の高い力量管理が可能になります。

スキルを明確に定義する

スキルマップを力量管理に有効に機能させるためには、各スキルの定義を明確にすることが欠かせません。

定義があいまいなままでは、評価基準にばらつきが生じ、力量管理が形だけのものになってしまいます。

全従業員が共通認識を持って、業務や評価、育成に取り組めるよう、「何ができればそのスキルを満たすのか」を具体的に定義して言語化することが重要です。

また、一度定義したものを定期的に見直して修正していくことも重要です。

達成度を5段階で評価する

スキルマップにおける達成度評価は、5段階評価を用いることが効果的です。

段階的な基準を設定することで、習熟度の違いを客観的に把握しやすくなります。

また、組織全体で統一した評価基準を用いることで、評価者ごとの主観的な差を抑え、公正で一貫性のある判断が可能になります。

5段階評価は成長段階も可視化できるため、育成計画や教育効果の確認にも活用しやすい点が特徴です。

スキルマップをデジタル化する

スキルマップを力量管理に活用するうえでは、デジタル化も重要なポイントです。

紙やExcelでの管理は、更新漏れや管理の手間が発生しやすく、継続的な運用をおこなううえで工数負担が大きくなってしまいます。

デジタルで管理できるスキルマップを活用すれば、情報の更新や管理の手間を大幅に軽減できます。

そうすることで、常に最新の力量状況を把握できるため、継続的な力量管理にも対応しやすくなります。

スキルマップと社内教育を連携させる

ISO9001に対応したスキルマップは力量管理に不可欠ですが、作成しただけで終わってしまい、実務で活用されず形骸化する例も少なくありません。

これを防ぐためには、スキルマップを社内教育・訓練と連携させ、評価結果を具体的な育成施策に結び付けることが重要です。

誰にどの教育が必要かを明確にし、計画的に実施・管理することで、力量向上を実感できる運用が可能となります。

また、こうした連携はおこなうだけではなく、その有効性を評価することも重要です。

社内教育・訓練において有効性評価が必要な理由

社内教育・訓練は実施するだけで終わらず、有効性評価を通じて改善と成果の確認をおこなうことが不可欠です。

本項目では、教育訓練の有効性評価の方法を紹介します。

教育訓練の有効性評価の方法

社内教育・訓練の有効性を評価する方法には、さまざまな選択肢があります。

代表的なものとして、知識や理解度を測る習熟度試験、研修中やOJTにおける講師・上長による個別評価、受講後に提出するレポートや振り返りシートなどが挙げられます。

また、実際の業務において期待どおりの行動や成果が出ているかを確認する実務評価も重要です。

これらを単独で用いるのではなく、教育内容や目的に応じて組み合わせることで、より実態に即した評価が可能になります。

組織の業務特性や運用負荷を踏まえ、自社に合った方法を選択することが、ISO9001が求める有効性評価を継続的に行うポイントです。

スキルマップ(力量管理表)はISO9001対応に有効なツール

スキルマップ(力量管理表)は、ISO9001が求める力量管理を実務に落とし込むうえで有効なツールです。

必要なスキルと従業員の習熟度を可視化することで、適切な人員配置や教育計画の立案が可能になります。

また、評価基準の明確化やデジタル化、社内教育との連携により、形骸化を防ぎながら継続的な運用が実現できます。

スキルマップを単なる管理表として終わらせず、教育・訓練の有効性評価まで含めて活用することが、ISO9001対応と品質向上の両立につながります。

スキルナビは、ISO9001が求める力量管理をスキルマップとしてデジタルで一元管理できるスキルマネジメントシステムです。

職種・工程ごとに必要なスキルと従業員の習熟度、教育履歴を紐づけて管理できるため、力量の把握から教育計画、訓練結果の記録・有効性評価までを一貫して運用できます。Excel管理で起こりがちな属人化や更新漏れを防ぎ、監査時にも説明しやすい状態を実現します。

ISO9001対応と現場教育の質向上を両立したい企業様は、ぜひスキルナビの活用をご検討ください。

▼ISO運用におけるスキルナビ活用シーンはこちらhttps://www.101s.co.jp/scene/iso/