AQ(逆境指数)とは?AQの定義、EQやIQとの違いについて

不確実性の高い昨今で注目されている指標にAQ(逆境指数)というものがあります。
今回は、そのAQ(逆境指数)についてご紹介します。

AQ(逆境指数)とは?

AQとはAdversity Quotientの略であり、日本語では「逆境指数」と呼ばれます。
この指標を提案したハーバード・ビジネススクール客員教授のポール・G・ストルツ(Paul G. Stoltz)博士は、AQを以下のように定義しています。

現代のビジネスマンは、否応なく日々さまざまな「逆境」と対峙しながら生きている。AQ(逆境指数)は、大きな悲劇から小さな怒りまで、あらゆる種類、レベルの「逆境」に対応するために、あなた自身に組み込まれた行動パターンのことである。

「仕事の逆境指数―ビジネス現場での『逆境』をのりこえるための行動理論」

言うなれば、個人や組織が逆境に直面した際の対応力を数値化したものと言えるでしょう。

AQ(逆境係数)を構成する4つの要素

AQは、COREと呼ばれる下記の4つの要素によって構成されていると言われています。

Controlコントロール
Ownership責任
Reach影響の範囲
Endurance持続時間

上記の4つの要素は、逆境に直面した時に人が示す反応を測定するための評価軸とされます。
それぞれ詳述します。

Control

逆境に直面した際にどれだけ自分の反応をコントロールできるか、という要素です。

Ownership

逆境に直面した際に第三者や環境のせいにせず、自身が責任をもって対処できるかどうかという、責任感を指します。

Reach

現在直面している逆境が自身の仕事や生活に与える影響度合いを予想する力の事を指します。

Endurance

逆境の持続時間を見積る力のことを指します。

AQの評価基準について

AQには上記の評価軸があると述べましたが、下記5段階の評価基準があります。

  • レベル1 逃避(Escape)……逆境に立ち向かえず逃げようとする
  • レベル2 サバイブ(Survive)……なんとか生き残ろうとする
  • レベル3 対処(Cope)……とりあえず対処をする
  • レベル4 管理(Manage)…… 逆境をなんとか管理し解決しようとする
  • レベル5 滋養(Harness)……ピンチをチャンスにし、逆境を栄養源としてさらなる飛躍を目指す

経営者としては、全ての評価軸においてレベル4以上が求められるとされます。

IQ、EQとのちがいについて

同じく、個人の評価指標としては、IQやEQというワードをよく耳にするかと思います。
AQと似た言葉ですが、その違いはどこにあるのでしょうか?

IQとは?

上述した三つの中で最も耳なじみのある言葉だと思いますが、これは知能指数の事を指します。

EQとは?

こちらはIQよりは知名度の低い言葉かと思いますが、Emotional Intelligence Quotientの略であり、感情の知能係数とも呼ばれます。

AQ(逆境指数)は何に効く?

それでは、AQはいったい何に効くのでしょうか?

最も効果的なのは採用と人材配置だと考えられます。
不確実性の高まる昨今では、企業が突然逆境に直面する可能性も高く、その際に力を発揮する人材を確保しておく必要が高まっています。よって、AQの高い人材を採用し、逆境において最前線での対応を求められるポジションへの配置が櫃お湯になるのです。

AQとタレントマネジメントの関係

上述してきたように、AQ(逆境指数)は人材配置を検討する際に考慮が必須です。
AQを考慮して最適な人材配置や育成計画を構築していく必要があり、その意味でタレントマネジメントとの関係は深いと言えるでしょう。

AQとタレントマネジメントシステムの活用について

AQを考慮して人材配置や人材育成を行っていくことは、規模の大きい企業では非常に難しいことです。
効率的かつ効果的に行っていくためにも、システムの導入を検討することが必要でしょう。

参考記事