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労務管理と勤怠管理の違いとは?連携させるメリット3つ紹介!

労務管理 勤怠管理

労務管理と勤怠管理の違い

労務管理とは、社員の給料や福利厚生の管理などを、労働基準法の規則に従ってより良い環境づくりを行うことを言います。勤怠管理は労務管理に含まれているうちの1つであり、社員の勤怠や就業状況を管理し、規則や法律を遵守できているかを確認するものです。

労務管理とは

労務管理とは、先述の通り社員の給料や福利厚生の管理などを、労働基準法の規則に従い適切な環境づくりを行うことを言います。詳しく説明すると、労働時間を適切に管理し、法律違反がないかという確認や、給料などの賃金システムの定期的な見直しなどを行うことを指します。

⇒人事労務管理について詳しく知りたい方はこちら

勤怠管理とは

勤怠管理とは、労務管理の一部に含まれ、社員の勤怠や雇用の状況を管理することを目的としています。社員の出勤や退勤、休憩時間や就業期間などを細かく管理し、規則や法律に反していないかを確認します。

また、勤怠管理は毎日行われるものであり、給料の計算にも関わっています。このように重要度が高いと判断されるため、労務管理と区別して説明されることがあります。

勤怠管理が必要な理由

勤怠管理が必要とされている理由を、今回は3つに分けて詳しく説明します

  • 社員の給料を正確に支払うため
  • コンプライアンスのため
  • 労務トラブルをなくすため

社員の給料を正確に支払うため

勤怠管理を怠ると、社員の給料を正確に支払うことができなくなってしまいます。給料は基本給の他にも残業代など、時間によって決定する項目があり、税金や保険料も勤怠管理によって適切に管理する必要があります。

勤怠管理には単純に自社の勤怠状況を管理するだけでなく、給料などの支払いを適切に行う役割があります。

コンプライアンスのため

事業主が社員を雇用する際には、労働基準法をはじめとした法令を遵守する必要があります。特に近年は、長時間労働などで法定時間を超過してしまうブラック企業が問題視されています。

法令を遵守していないと、労働基準監督署から指摘を受けることがあります。改善しなければ、企業のイメージダウンにつながってしまいます。

労務トラブルをなくすため

社員の勤怠管理をしっかり行うことができていれば、適切に給料を支払うことができるだけでなく、社員の健康管理にもつながります。

近年では不当な長時間労働による過労死などの健康被害が問題になっています。このように労働環境に問題がある企業は、社員側から訴えられてしまう可能性もあります。勤怠管理が適切に行われていれば、労働環境の改善が見込める上に、生産性の向上にもつながります。

 

 

労務管理と勤怠管理を連携させるメリット

労務管理や勤怠管理は社員全体の莫大な情報を管理する必要があります。そのためすべてを手作業で行い管理することは大変時間がかかってしまい、効率的とは言えないでしょう。ここでは労務管理と勤怠管理を連携して行うことのメリットを紹介します。

  • 給与の計算の効率化
  • 勤怠管理システムへの効率的な繁栄
  • 勤怠の不正打刻の防止

給料の計算の効率化

給料の計算は、勤怠管理の情報から社員の勤務時間や日数を取得し、残業代や手当を計算する必要があります。単純に計算と言っても、正社員とパート、アルバイトなどによって単価が変わり、社員一人一人の情報を参照する必要があります。

そこで、勤怠管理と労務管理の連携によって給料計算の業務は効率化できると言えます。加えて、給料のほかにも賞与や手当なども、勤務時間を参照するため、勤怠管理とは関連が深いです。

勤怠管理システムへの効率的な反映

新入社員や中途採用、退職者が出た場合、勤怠管理のシステムにも情報を反映させる必要があります。システムの連携ができていないと、情報を更新する作業という手間がかかってしまい、効率的ではないでしょう。

勤怠管理システムに社員の情報が登録できていないと、勤怠管理ができないため、給料の計算などに影響が出てしまう場合があります。これを防ぐためにも、労務管理と勤怠管理を連携させてミスを未然に防ぐ必要があります。

勤怠の不正打刻の防止

他の社員が打刻可能なタイムカードや、近年ではテレワークで社員以外が不正に勤怠登録ができてしまうことや、自宅以外での登録も可能になってしまうこともあります。

このような不正を防止するために、勤怠登録の際には顔や指紋などの生体認証によって本人の確認を行うシステムや、勤怠登録と同時に位置情報を取得するという方法も採用できます。労務管理と勤怠管理を連携して社員の情報と照合することにより不正な打刻を防止できるシステムを構築することができます。

労務管理と勤怠管理の違いを理解し効率的な業務を行いましょう

労務管理と勤怠管理の違いを理解し、正確に行うことで、労働環境の改善にもつながり、企業の発展に大きく貢献することができます。ですが、社員の増加により管理する情報や給料の計算などやるべきことも多くなります。加えて繰り返し行われる法律や規則の改正に対応しつつ管理することは難しいといえます。そのため、労務管理と勤怠管理を連携して行い、業務をより効率的に行いましょう。