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マルチタスクとは?シングルタスクとの違いやメリット、効率の良いやり方などを解説

マルチタスクとは

「仕事の効率を上げたいけれど、マルチタスクって本当に有効なの?」

このような考えをお持ちではないでしょうか。

今回は、マルチタスクについて、シングルタスクとの違いや、マルチタスクがもたらす魅力的なメリットなどに焦点を当てて解説します。

マルチタスクを効果的に活用することで、生産性向上や仕事の停滞防止など、業務に良い影響を及ぼします。

効率的な手法についても紹介するので、業務の進め方に悩んでいる方はぜひ最後までお読みください。

マルチタスクとはどういう意味か

マルチタスクとは、一つの時間枠内で複数の作業やタスクに取り組むことを指します。例えば「電話を取りながらメールの返信をする」、「複数のプロジェクトを同時に管理する」などが該当します。

マルチタスクの実践には、時間を有効活用できるといったメリットがある一方で、注意力の分散や作業の質低下といった課題も考慮しなければなりません。そのため、タスクの優先順位を見極めたり、効率的なタイムマネジメントを行ったりすることが重要となります。

これらのバランスをとりながらマルチタスクを上手に活用することで、多忙な状況でも効率的に業務を遂行することが可能となります。

シングルタスクとの違いは?

シングルタスクとは、一つの作業に集中し、次の作業に取り掛かる前に一つのタスクを終える方法です。マルチタスクとは複数の作業を同時進行する点で、業務の進め方が異なります。

主なメリットは、一つのタスクに対して集中して業務を効果的に進められる点です。一つの作業に集中して作業できるため、品質の高い納品物を作り上げやすくなり、生産性を上げる仕事の手法とされます。

特にデザイナーやライターなどクリエイティブな発想が求められる業種に向いている手法です。

対して、デメリットとしては、仕事を一つずつこなすため、他の優先度の高いタスクが手付かずの状態で残る事態になることが考えられる点です。適切なタスク管理を行い、状況に応じてどのタスクから着手するのがベストなのかといった考えが大切になります。

それぞれのメリット、デメリットを把握し、場面ごとに適切な業務スタイルで使い分けることが、生産性向上につなげるために重要な考え方となります。

マルチタスクをする4つのメリット

はじめに、マルチタスクを業務に導入するメリットを4つ紹介します。

メリット①多くの業務や案件を抱えることができる

マルチタスクを活用することで、一つの時間枠内で複数のプロジェクトに取り組めるようになります。複数の案件を抱えるには、柔軟な対応力が求められるため、スケジュール管理やタスクの優先順位付けなど、効果的なタイムマネジメントスキルが求められます。

また、異なるプロジェクトに関わることで、経験と知識が豊富になり、業務の幅広い全体像を把握しやすくなる利点もあります。複数のプロジェクトに参加することにより、異なる技術や業界の動向を理解でき、より総合的なアプローチで問題解決に取り組みやすくなります。

より仕事のパフォーマンスを高めるためにも、マルチタスクによる多角的なスキルの向上は効果的です。

メリット②業務の全体像を把握しやすくなる

マルチタスクによって、異なるプロジェクトや業務に携わることで、全体の流れやつながりを把握しやすくなります。プロジェクトマネージャーが複数のプロジェクトを同時に管理する場合であれば、各プロジェクトの進捗状況や依存関係を把握しやすくなり、トラブルの予防やリソースの適切な配分や対応がしやすくなります。

さらに、異なるプロジェクトに携わることで、様々な視点から業務を俯瞰する広い視野が養われます。これにより、個々のタスクを単純な単位で捉えるだけでなく、全体の目標や戦略との関連性が紐づけしやすくなるでしょう。

プロジェクト間の連携や依存関係を把握することで、柔軟な対応が可能となり、全体の生産性向上に繋がります。

メリット③円滑なコミュニケーションを図れる

マルチタスクを行うことで、異なるチームや関係者とのコミュニケーションが活発になる効果も期待できます。例えば、プロジェクトAの進行状況を把握しつつ、プロジェクトBの課題を解決するためには、関係者と頻繁にコミュニケーションを取ることが重要となります。

プロジェクトの進捗状況や課題の共有は、チーム全体が滞りなく目的を達成するために不可欠です。特に大規模なプロジェクトでは、異なる部署やチームが関与するため、円滑な情報共有を心がけましょう。

また、異なるプロジェクトに関わることで、他のチームや関係者とのネットワークが広がりやすくなります。ビジネス業界においては、関係者との人脈作りは重要な資産となります。

コミュニケーション能力を高めることで、新しいビジネスチャンスや仕事の依頼を得る機会も増えるでしょう。

メリット④仕事の停滞を防げる

マルチタスクを行うことで、一つのプロジェクトが一時的に停滞しても他のプロジェクトに切り替えやすくなります。例えば、執筆家が一つの記事の執筆中にネタ切れに陥った場合でも、別の記事の構想を練ったり、別のタスクに取り組むことで、全体的な生産性を維持できます。

しかしこのメリットを活かすためには、タスクの優先順位を的確に設定し、スムーズに切り替える能力が求められます。締め切りや納期が近いプロジェクトに優先的に取り組むことで、全体の進捗を妨げることなく、効率的に業務を進めていきましょう。

また、仕事の停滞を防ぐためには、タスクの進行状況を常に把握しておく必要があります。タスク管理ツールを活用したり、進捗状況を共有するコミュニケーションを円滑に行ったりすることで、全体のスケジュールを把握し、適切なタイミングでタスクの切り替えを行うことが重要です。

マルチタスクをする4つのデメリット

マルチタスクは、上手に活用できないと業務効率を下げてしまう可能性も持ちます。

ここからは、マルチタスクによる4つのデメリットを紹介します。

デメリット①生産性が低下する恐れがある

マルチタスクは注意力を分散させることがあり、各タスクの質が低下する可能性があります。例えば、データ入力を行いながら電話対応を行うと、入力ミスやお客様とのコミュニケーションに支障が生じる可能性があります。

マルチタスクは、どうしても一つ一つの作業への注意が散漫になりやすい側面があります。適切な時間管理と集中力を養うことで、生産性の低下を防ぐ工夫を施し、仕事に取り組むことが大切です。

デメリット②キャパシティオーバーに陥りやすい

多くのプロジェクトを抱えると、業務量が増加し、限界点を超えてしまう場合があります。一人の人間が複数の大規模プロジェクトを同時に受けると、納期を守るために労働時間が増え、結果的に納品物の品質に悪影響が及ぶ恐れがあります。

適切なプロジェクトの受注数やスケジュール管理を行い、キャパシティオーバーに陥らないようにしましょう。

デメリット③精神的に追い込まれやすい

多忙な状況やストレスは、メンタル面に影響を与える可能性があります。マルチタスクをこなすあまり、複数プロジェクトの同時進行や緊急時の対応により、ストレスが積み重なると、心身のバランスを崩してしまうかもしれません。

マルチタスクは効率的な業務進行を促進しますが、適度な休息とリラックスを取り入れることで、精神的な健康を保つことも大切です。

デメリット④気持ちの切り替えがしづらい

複数のプロジェクトに関わるような複数のタスクを同時進行していると、タスク間の切り替えが難しくなることがあります。業務内容によっても影響し、たとえばクリエイティブな仕事と論理的な考えが求められる作業を同時に行う場合、創造性を発揮するための状態と論理的に考えるための状態の切り替えが難しくなるケースが考えられます。

効果的なタスク管理や時間の区切りを設けることで、気持ちの切り替えをスムーズに行えるような作業環境を作りましょう。

マルチタスクが得意な人の特徴

マルチタスクはどのような人に向いているのでしょうか。下記で詳しく紹介していきます。

仕事の優先順位を決めるのが得意

マルチタスクが得意な人は、多くの仕事が舞い込んできても、重要度や緊急度を見極め、優先順位をつける能力が備わっています。

例えば、複数のプロジェクトを同時期に進行する場合、納期や重要なデッドラインが迫っているプロジェクトを優先的に処理し、次に対応すべきタスクを適切に選択することで、効率的に業務を進められます。

整理整頓を得意としている

マルチタスクをするためには、複数のタスクを同時進行するスケジュールの整理や、必要な情報の整頓が欠かせません。整理整頓が得意な人は、複雑なスケジュールを瞬時に把握し、必要な情報を整理して的確に活用する能力があります。

プロジェクトに携わる際でも、進捗状況や期限、担当者などの情報を整理し、スムーズなプロジェクト管理を行えます。

切り替えができる

マルチタスクが得意な人は、異なるタスク間の切り替えがスムーズに行えます。

例えば、クライアントAのタスクに着手している状況で、クライアントBの提案に対応する場合、迅速なタスク切り替えにより、クライアントBの情報を見つけ出し、迅速に相手と共有することにより、スムーズなプロジェクト遂行を実現できます。

マルチタスクが苦手な人の特徴

マルチタスクには、人によって向き不向きがあります。ここから紹介する特徴に当てはまっていないか確認してみてください。

こだわりが強く、1つのことに集中したい

細部にこだわるタイプの人は、一つの仕事に集中するシングルタスクの方が向いていることがあります。例えば、デザイナーが一つのプロジェクトに没頭して、作品に最高のクオリティを追求する場合、同時に他のプロジェクトに関わると、細かい部分の作業にまで気が回らなくなる可能性があり、結果的に品質の低下につながるケースがあります。

こだわりを持つこと自体は良い特徴ですが、マルチタスクに挑戦する際には、トータルのクオリティを重視しなくてはいけません。優先順位を明確にして、どのプロジェクトに重点を置くかを判断することで、大切な仕事に集中できるようになります。

また、細かいこだわりが求められるプロジェクトに関わる際には、スケジュールを調整して余裕を持つことで、品質を損なわずに取り組めるでしょう。

ミスをしたくない完璧主義者

マルチタスクでは、複数の仕事を同時に進行するため、集中力が分散することになり、ミスをするリスクが増加します。

完璧主義者の場合、ミスや誤りを許容できず、マルチタスクよりも一つのタスクに全力を注ぐ方が精神的に安定することがあります。

完璧主義者の方にとっては、難しい課題となるかもしれませんが、効果的な方法で取り組むことで、ミスを最小限に抑えながらマルチタスクを遂行できるようになります。時間管理が重要となるため、タスクごとにリアルな目標を立て、時間を区切って取り組む意識を持つことで、高い品質を保ちながら成果を上げやすくなるでしょう。

また、完璧であることよりも、効率的に進捗を確認し、成果を出すことを重視する考えを持つようにすると、ストレスを軽減させられるかもしれません。

スケジュール管理を苦手としている

スケジュール管理を苦手としていることもマルチタスクが苦手な人の特徴の一つとして挙げられます。複数の仕事を同時に進める際には、細かなスケジュールの立て方が重要となりますが、苦手意識があると計画性が欠けることがあります。

そのため、タスクの締切を忘れてしまったり、時間配分がうまくいかずに時間が足りなくなるといったケースに陥ってしまうことが考えられます。

このような場合には、スケジュール管理のスキルを向上させることが必要です。カレンダーやタスク管理アプリを活用してタスクを可視化し、優先順位や期限を明確にしておくことで、時間を有効に活用しやすくなります。また、スケジュールに余裕を持たせることで、予期せぬトラブルにも柔軟に対応できることにもつながります。

苦手意識を克服し、スケジュール管理を上手に行うことで、マルチタスクに対応する能力が向上し、仕事の効率の改善を狙えます。自分に合ったスケジュール管理の方法を見つけることで、マルチタスクに対して自信を持てるようになるでしょう。

マルチタスクが求められる職業

業種によっては、マルチタスクが日常的に求められることがあります。

管理職・マネジメント層

管理職やマネジメント層では、複数の部署やプロジェクトを監督する立場にあります。人によっては、プロジェクトAの進捗確認と同時に、部署Bの予算管理を行い、さらに社内のコミュニケーション調整を行わなければならないケースになることもあるでしょう。

こうした状況では、マルチタスクの能力が不可欠です。タスク間の優先順位を判断し、スムーズなプロジェクト遂行を図る必要があります。

医療従事者

医療現場では、緊急かつ重要な状況に対応することが日常的に求められます。

手術中に予期せぬ異常事態が発生した場合、迅速な対応を同時に行わなければいけません。また、他の患者の状態や治療プランも把握し、最善の医療サービスを提供する必要があります。

こうした状況では、同時に複数の患者に対応するマルチタスクのスキルが不可欠となります。

運転手

運転手は道路上での情報処理と安全な運転を両立させる必要があります。例えば、ナビゲーションを確認しながら、交通状況を把握し、乗客の快適な移動を提供するといったことが必要になるでしょう。

特に、配達ドライバーやタクシー運転手など、移動中に様々な情報に注意を払いながら運転を行う場面では、マルチタスクのスキルが重要です。安全を確保しつつ効率的な移動を行わなければいけません。

効率の良いマルチタスクの方法

マルチタスクを効率的にこなすための方法として、以下の二つのポイントを紹介します。

  • タスクの優先順位を明確にする
  • スケジュールを立てて時間を効率的に活用する

まずは、タスクの優先順位を適切に決めることが大切です。多くのタスクがある際には、まず重要度や緊急度に基づいてタスクを整理し、優先すべき仕事から集中します。

締切や納期が迫った重要なプロジェクトやタスクにから優先的に作業を進め、次に納期に余裕のあるタスクに着手するなど、効率的な着手タスクの選択と優先順位の決定を行いましょう。

また、スケジュールを立てて時間を効率的に活用することも重要です。マルチタスクを行う際には、タスク間の切り替えや移動時間を考慮し、無駄な待ち時間を減らすことが大切です。

例えば、休憩時や移動時などに小さなタスクを埋め込むなど、空き時間を有効に利用する方法があります。時間の有効活用により、多くのタスクを効率的にこなせるようになります。

これらの方法を活用することで、複数の業務をスムーズにこなし、効率的な仕事の進め方やすくなり、全体的な生産性の向上が見込めるでしょう。これから日々の業務を効率的に進めたいと考えている方は、ぜひこれらのポイントを意識してみてください。

マルチタスクを効率的に取り入れましょう

マルチタスクにはメリットとデメリットがありますが、効果的な手法を身に付けることで、生産性の向上や多様な業務に対応できる魅力的なスタイルです。

マルチタスクを取り入れる際には、自分の得意分野や向いているタスクを見極めることが重要です。得意な分野を中心にマルチタスクを実践することで、能力を最大限に発揮し、業務の幅を広げられます。

自分の特性に合わせて、効率的な方法を実践して、仕事に新たな可能性を広げてみてください。