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企業文化の重要性!企業文化の醸成方法や必要性を解説

企業文化

企業文化とは

企業文化とは、企業とその企業に所属する社員の間で共有・形成される価値観や文化のことです。企業文化は、企業が創業された時から積み重なってできたもので、企業イメージに直結しています。

企業文化を英語でいうと

企業文化は、英語では「corporate culture」といいます。また、もう少し柔らかく表現したいときは「company culture」と表現します。

ビジネスのイメージを強めた表し方は、「business culture」となります。

場面によって使い分けるのがおすすめです。

企業文化と企業風土は違うのか?

企業文化と企業風土、よく似た言葉ですが、作られ方や外部の影響を受けるか否かで異なります。

企業文化は、企業が打ち出した経営理念や行動規範などをベースに「意識的・無意識的に築き上げたもの」を指しています。一方で、企業風土は働く社員の人間関係をベースに「自然に生まれるもの」とされています。

企業文化は外部の影響を受け、変化していくものですが、企業風土は外部の影響を受けず、あまり変化しないものといわれています。

企業文化と組織文化は違うのか?

では、企業文化と組織文化ではどうでしょうか。

企業文化と企業組織は、意味しているものは同じですが対象が違います。企業文化は、全社員を対象としています。一方で、組織文化は特定の部署やチームをさしています。つまり、組織文化というのは、企業の中に複数存在しているものになります。

企業文化と社風の関係性

社風は企業文化と同じように使用される言葉ですが、意味が多少違ってきます。企業文化とは社員間で共有されている文化を指しますが、社風は社員が感じる「特徴」や「雰囲気」のことを指します。そのため、社風は企業文化の要素の一つととらえるのが正しいでしょう。

そもそも企業文化はなぜ必要なのでしょうか。企業文化の必要性の理由を4つご紹介します。

①共通の指針を設けるため

企業文化が企業に浸透することで、社員の共通の指針となります。企業文化に立ち返ることで、優先度や対応を判断する基準となります。そのため、意思決定や何か物事を判断する際にぶれが生じることがなくなります。

②チームワークや帰属意識の向上

社員が向かっていく目標が定まっているため、一体感のあるチームが生まれやすくなります。また、部署が異なっても企業文化を統一することで、相互協力の活性化ものぞめます。

③社員の生産性向上

企業文化を定めることで、企業のためになるのはなにかを考え、意思決定や行動をする社員が増えます。また、物事の判断基準が決まっていることで、悩むことが少なくなり、業務の生産性も上がるでしょう。

④優秀な人材確保

企業文化を外部へ発信することにより、企業文化に魅力を感じた優秀な人材が入社を希望するでしょう。企業文化に共感し、応募してきた人材はミスマッチが起きにくく、人材定着が見込めます。

企業文化の醸成方法

企業文化を作り、社員が共通の価値観として持つまでにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。

全社員に周知し、認知度を上げる

社員に浸透させるためには、全員に企業文化を伝え、理解してもらう必要があります。会社の一員として企業文化の定着に関わってもらえるように、社内イベントなどを行い全社的なコミュニケーションを促すころが大切です。

日常的に企業文化に触れる機会を作る

企業文化を醸成させるためには、日常の業務の中で企業文化に触れる機会を作っていくのがよいでしょう。

例えば、チームで働いている部署はリーダーが積極的な働きかけをおこなうことによってリーダーとともに働くメンバーは企業文化を受け入れやすくなるでしょう。

社員全体が企業文化を受け入れることにより、企業文化は醸成し、よりよいものとなっていきます。

企業文化を人事評価制度に入れる

企業文化を社内に浸透させたとしても、その行動が評価されなければ企業文化は醸成しません。そのため、人事評価制度や評価制度といったものに企業文化を反映させることにより、企業文化に沿った行動をする社員が増えます。

また、企業文化に共感して動き、それが評価に反映されることで社員のモチベーションアップにも繋がります。

企業文化に沿った採用基準を定める

社員に企業文化が浸透したら、新しく入ってくる人たちも企業文化に共感や価値観にあった採用をしていくべきでしょう。

採用面接では、企業文化に関する価値観や考え方がわかるような質問事項を設けるとよいでしょう。

企業文化を変えたい!と思ったときは?

企業文化の中には、今後の会社の成長を考えたときにあまり好ましくないものも含まれているかもしれません。

企業文化を築いている要素を明らかにすることによって、企業文化を変えることができないかという分析を行うことが大切です。一度根付いてしまった企業文化を変えることはとても労力が伴いますが、影響力の大きい社長や役員を巻き込みながら、じっくり時間をかけて向き合っていきましょう。

社員に根付かない企業文化の特徴

取り入れたい企業文化としても、社員に根付かない企業文化もあります。具体的には、社員の大多数の価値観に合わないことや、会社のエゴが見えているものなどは浸透しづらい傾向にあるでしょう。

社員の価値観や、会社の方向性を見極めながら企業文化の形成を行うことが大切です。

企業文化を根付かせるにはタレントマネジメントシステムの導入がおすすめ

企業文化を浸透させるためには、社員のスキル管理・分析が行えるタレントマネジメントシステムがおすすめです。

タレントマネジメントシステムの導入を行うことによって、社員の共通の指針となるものが可視化され、社員の向かうべきゴールが見えてきます。

また、情報を蓄積していくことで、新たな企業文化も見つけることができるでしょう。