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エンゲージメントスコアで組織力をアップ!計測方法や高める取り組みの方法を紹介

エンゲージメントスコアとは

近年、企業の経営者や人事担当者の間で注目されている「エンゲージメントスコア」ですが、これは従業員の企業への愛着心や一体感を数値化したもので、組織の健全性や活力を示す重要な指標となっています。

高いエンゲージメントスコアは、生産性の向上や離職率の低下、そして従業員のモチベーションの向上といった多くのメリットをもたらします。

しかし、このスコアをどのように計測し、どのような取り組みで向上させることができるのでしょうか?

本記事では、エンゲージメントスコアの基本から、その計測方法、そして組織力をアップさせるための具体的な取り組み方法までを詳しく解説します。

エンゲージメントスコアとは?

エンゲージメントスコアとは、従業員の企業への愛着心や一体感、そして組織への献身度を数値化した指標です。

これは、従業員が自らの職場や組織にどれだけ熱心に取り組んでいるか、また、その組織に対してどれだけの情熱やコミットメントを持っているかを示すものとして、企業の健全性や活力を評価するための重要な指標となっています。

エンゲージメントスコアが注目されている理由

企業の経営や人事戦略の中で「エンゲージメントスコア」の言葉を頻繁に耳にするようになりました。このスコアがなぜこれほどまでに注目されているのか、その背後にはどのような理由や意義があるのでしょうか。

本記事では、エンゲージメントスコアの重要性と、現代のビジネス環境においてなぜこれがキーファクターとして浮上してきたのか詳しく解説します。

人的資本経営の取り組み

企業の競争力を高めるための新しい経営手法として、人的資本経営が注目されています。これは、従業員の能力やモチベーションを最大限に活用し、企業の持続的な成長を目指すものです。エンゲージメントスコアは、この取り組みの中核をなす指標として位置づけられています。高いエンゲージメントスコアは、従業員の生産性の向上やイノベーションの促進、そして組織全体のパフォーマンスの向上に直結します。

リモートワークなど多様な働き方の浸透

新型コロナウイルスの影響を受け、リモートワークやフレックスタイムなど、多様な働き方が急速に浸透しています。このような環境の変化は、従業員のエンゲージメントにも影響を及ぼしています。物理的な距離が増す中で、組織の一体感や従業員のモチベーションを維持するための新しい取り組みやツールが求められています。

人的資本の情報開示の義務化

エンゲージメントスコアは、従業員のモチベーションや組織への熱意、所属意識を数値化したものであり、人的資本経営の中核的な指標として注目されています。高いエンゲージメントスコアを持つ企業は、従業員の生産性が向上し、イノベーションの創出や顧客満足度の向上にも寄与するとされています。

人的資本経営の取り組みの中で、エンゲージメントスコアの向上を目指す企業は増えており、従業員の声を取り入れた経営方針の策定や、キャリア形成のサポート、ワークライフバランスの推進など、多岐にわたる施策が実施されています。

高いエンゲージメントスコアを維持するメリット

エンゲージメントスコアは、従業員の組織への献身度や一体感を示す指標として、企業の健全性や活力を評価するための重要なバロメーターとなっています。

このスコアが高いとは、従業員が自らの職場や組織に深い愛着や誇りを持ち、積極的に業務に取り組んでいることを意味します。

しかし、このエンゲージメントスコアを高く維持することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

この章では、高いエンゲージメントスコアが企業や組織にもたらす具体的な利点について解説します。

生産性が向上する

エンゲージメントが高い従業員は、仕事に対する情熱や献身性が高いことが特徴です。このような従業員は、業務に取り組む際の集中力や効率が高まり、結果として生産性が向上します。

高い生産性は、企業の業績向上や競争力の強化に直結するため、経営者やマネージャーにとって非常に重要な要素となります。

サービス・商品の価値を高めることができる

従業員がそれぞれ自らの業務に誇りを持ち、その結果、サービスや商品の品質にもこだわりを持つ傾向があります。彼らの熱意や情熱がサービスや商品に反映されることで、顧客満足度が向上し、ブランドの価値も高まります。

離職率の上昇を防ぐことができる

エンゲージメントが高いと、従業員の組織への所属意識も強まります。このような従業員は、組織に対する忠誠心が高く、離職の可能性が低くなります。離職率の低下は、人材の確保や育成のコストを削減するだけでなく、組織のノウハウや経験を維持することができる大きなメリットとなります。

従業員のモチベーションを維持できる

エンゲージメントスコアが高い組織は、従業員のモチベーションを維持しやすい環境を持っています。モチベーションが維持されることで、従業員の創造性やイノベーションが促進され、組織全体の活力や成長が期待されます。

エンゲージメントスコアの種類

エンゲージメントスコアは、企業や組織の健全性や活力を示す指標として広く認識されています。しかし、このスコアには実はさまざまな種類や計測方法が存在します。

それぞれのスコアは、特定の目的や状況に応じて設計されており、適切に選択・活用することで、より正確な組織の状態を把握することができます。

この章では、エンゲージメントスコアの主な種類とその特徴について詳しく解説していきます。

センサスサーベイ

センサスサーベイは、全従業員を対象とした従業員エンゲージメントの調査方法です。このサーベイは通常、年に1回または2回実施され、従業員の満足度、モチベーション、組織への帰属意識など、多岐にわたるトピックに関する詳細なフィードバックを収集します。

全従業員を対象とするため、組織全体のエンゲージメントの状況を把握することができます。また、多くの質問項目を含むため、具体的な問題点や改善点を特定することが容易です。

年に1回または2回の実施であるため、長期的なトレンドや変化を追跡するのに適しています。

パルスサーベイ

パルスサーベイは、短期間で繰り返し実施される従業員エンゲージメントの調査方法です。このサーベイは、特定のトピックやイベントに焦点を当てて、迅速なフィードバックを収集することを目的としています。

短期間での実施と迅速な結果の取得が可能です。さらに、組織の現在のニーズや課題に合わせて、内容や頻度を変更することができます。短期間なので、特定のイベントや変更に関する従業員の意見や感想を即座に収集することができます。

エンゲージメントスコアの計測方法・項目

エンゲージメントスコアは、従業員のモチベーションや組織への帰属意識を数値化することで、企業の健全性や生産性を評価する重要な指標となっています。しかし、このスコアを正確に計測するためには、どのような方法や項目を採用すべきかが鍵となります。

この章では、エンゲージメントスコアの計測方法とその項目について、解説します。

ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度(UWES)

UWESは、従業員の仕事に対するエンゲージメントを評価するための国際的に認知された尺度です。この尺度は、仕事に対する吸収、献身、活気という3つの主要な側面を評価します。

eNPS

eNPSは、従業員が自らの組織を友人や同僚に推薦する確率を測定する指標です。一般的には、10点満点のスケールで「この組織を友人や同僚に推薦しますか?」という質問に答える形で実施されます。

Q12(キュートゥエルブ)

Q12は、Gallupが開発した12の質問からなる従業員エンゲージメントの調査ツールです。これらの質問は、従業員のエンゲージメントと組織の業績との間の関連性を基に選ばれています。

エンゲージメントスコアを高めるために組織ができることとは?

従業員のエンゲージメントは、組織の生産性、イノベーション、そして継続的な成功に直結する重要な要素となっています。しかし、このエンゲージメントを最大限に引き出し、維持するためには、組織としてどのような取り組みが必要なのでしょうか?

この章では、エンゲージメントスコアを向上させるための具体的な戦略や方法について探求します。

どの指標が低い・要改善かを明確にする

エンゲージメントスコアを向上させるための第一歩は、現状の評価とその中での弱点の特定です。具体的な指標や項目を分析することで、どの部分が低いのか、どの部分の改善が必要なのかを明確にします。

PDCAを回す

エンゲージメントの向上は、一度の取り組みで完了するものではありません。PDCAのサイクルを利用して、継続的にエンゲージメント向上の取り組みを行います。計画を立て、実行し、結果を確認し、必要に応じて改善するというサイクルを繰り返すことで、持続的なエンゲージメントの向上を目指します。

必要に応じてマネジメント層への働きかけを行う

エンゲージメントの向上は、組織全体の取り組みが必要です。特に、マネジメント層の理解と協力は不可欠です。必要に応じて、マネジメント層への働きかけを行い、エンゲージメント向上のためのリソースやサポートを確保します。

実施するタイミングに注意

エンゲージメントスコアの調査や取り組みのタイミングは、その結果に大きな影響を与えることがあります。例えば、組織の大きな変更やイベントの直後など、従業員の感情が高まっている時期に調査を行うと、一時的な結果が得られる可能性があります。適切なタイミングでの調査や取り組みを心がけることで、より正確で有効な結果を得ることができます。

スキルナビでのエンゲージメントスコア活用方法

スキルナビは、従業員のスキルや目標を管理するタレントマネジメントシステムとして知られています。しかし、その機能はそれだけにとどまりません。

スキルナビには、従業員エンゲージメントを測定するためのアンケート機能が組み込まれており、これにより組織はエンゲージメントの向上に向けた取り組みを効果的に進めることができます。幅広いアンケート機能、推移や分析の可視化、効果的なアンケート実施が役立ちます。

エンゲージメントスコアを活用して組織力を向上させましょう

エンゲージメントスコアは、組織の健全性や生産性を示す重要な指標として注目されています。このスコアを効果的に計測するための方法として、センサスサーベイやパルスサーベイなどのアプローチが存在します。

また、ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度(UWES)、eNPS、Q12などの尺度やツールを利用することで、より詳細な分析が可能です。スコアを高めるための取り組みとしては、具体的な指標の明確化、PDCAサイクルの活用、マネジメント層への働きかけ、適切な実施タイミングの選定などが挙げられます。

これらの取り組みを通じて、組織は従業員のエンゲージメントを向上させ、組織全体の成長を促進することができます。