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社員のモチベーション管理に必須!おすすめの管理システムを解説!

モチベーション管理

モチベーション管理とは

モチベーション管理とは、社員のモチベーションのデータを分析し、その結果から施策を行い、モチベーションを高め、維持したりすることを言います。

そもそも社員のモチベーションが低下してしまう原因として、自己評価と企業からの評価にズレが生じていたり、業務において成果が伸びなかったり、やりがいを感じていないなど、様々な理由が考えられます。このような問題を把握していなければ、解決には至りません。そのため、最初は社員の現状を把握する必要があります。

モチベーションが向上すると、社員の生産性も向上することおに加え、離職の防止にもつながります。短期的な視点よりも、長期的なモチベーション管理を行うことが重要です。

モチベーション管理のメリット

ここからは、実際に社員のモチベーション管理を行うことで期待できるメリットを紹介します。

  • 社員の生産性が向上する
  • 離職防止につながる
  • データによる社員の管理ができる

社員の生産性が向上する

モチベーションと同時に使われる言葉に「エンゲージメント」というものがあります。エンゲージメントとは、企業との関係性を意味しています。このエンゲージメントに影響される要素の中に、モチベーションにも影響する要素があります。

株式会社リンクアンドモチベーションの研究によると、エンゲージメントと企業の業績の関係性として「エンゲージメントスコアが高い企業は、翌年の売上/利益のノブが大きくなる」「エンゲージメントスコアが低いほど利益の成長率のばらつきが大きく、高まるにつれて利益の成長率のばらつきが小さくなる傾向がみられた」とあります。※エンゲージメントスコアとは、リンクアンドモチベーションが「提供しているエンプロイエンゲージメントサーベイのスコアのことをいいます

この結果から、社員のエンゲージメントと生産性には大きな関係があるといえます。

離職防止につながる

モチベーション管理は「社員が企業についてどう感じているか」のデータの収集から始まります。様々な視点から社員に質問を行うことで、どこに不満を感じているのかを「見える化」することができます。

不満を「見える化」することにより、企業の取り組むべき課題が明確になります。不満を一つ一つ解決することで、社員の不満は徐々に解消され、離職の防止に繫がります。

例えば、残業の多さに不満を感じている社員がいたとすると、残業を減らすために人員配置を変更したり、社員ごとの業務の量を調整したりすることで、社員の不満が解消されます。

また、定期的にモチベーション管理を行うことで、社員の企業に対する帰属意識を向上させることが可能になります。

データによる社員の管理ができる

人事の業務は、直感的に行っている部分もあるかもしれません。例えば、上司が部下に対し「何も問題はない」と感じていても、部下は悩んでいるという場合もあります。

これは、ある事柄についての感じ方に個人差があるということによりますが、この問題を解決するには非常に困難であるといえます。

しかし、技術は進歩し、従来は直感で処理していた業務も、モチベーション管理システムによりデータで示すことができます。モチベーション管理システムは、収集したビッグデータを分析し、傾向を発見することができます。例えば、上司と部下の関係が1ヵ月悪い状態が続くと、離職の意識が高まるということが、人事の感覚ではなく、データによって表されます。

データで示すことができると、問題の解決可能性が高まり、周囲に協力を求めやすくなります。

モチベーションが減少する要因

そもそもなぜモチベーションが低下してしまうのでしょうか?次に、モチベーションが低下してしまう要因を解説します。

  • 業務内容に興味がわかない
  • 身体・精神的に疲労してしまう

業務内容に興味がわかない

モチベーションが低下してしまう要因として、業務内容に興味がない、魅力を感じないということが挙げられます。例えば、業務に対してやる気が全くない場合や、社員ごとの適正や希望をなくした人員配置といったことが挙げられます。この場合は、業務に対して積極的に取り組めていないため、業務に対して向上心を感じることができず、モチベーションが低下してしまいます。

そのため、監督側や部下に対して適切な目標の設定と振り返りを行うことがポイントです。社員に少しずつ成功体験を経験させることにより、結果として社員が業務に対する自信を持つようになり、モチベーションが低下してしまうことを防ぐことができます。

身体・精神的に疲労してしまう

モチベーションが低下してしまう要因として次にあげられる例として、身体・精神的に疲労してしまうということが挙げられます。例えば、モチベーションが高い状態で業務を行っている社員であっても、疲労が蓄積されていくとモチベーションが低下してしまいます。そのため、監督側は社員個人の力量を判断し、業務を振り分ける必要があります。

モチベーション管理システムの機能

それでは、モチベーション管理システムの導入を検討する際に、それぞれどのようなサービスがあるのかを調査しましょう。

モチベーション管理システムには、大まかに4つの機能が実装されていることが多いです。

  • アンケート機能
  • コミュニケーション機能
  • ストレスチェック
  • 可視化機能

アンケート機能

モチベーション管理システムでは、アンケートの作成から分析までを一貫して行うことが可能です。

アンケート調査には社員の参加が不可欠です。アンケートに回答するのを忘れている社員に対し、自動でリマインドメールを送信するという機能もあります。

また、集計の作業においては「モチベーションが低下している社員のデータのみを表示する」など、必要な情報だけを表示することが可能です。

コミュニケーション機能

コミュニケーション機能が備わっている場合は、社員とチャットで連絡を取ることができます。

スタンプ機能もあるため、メールよりも柔軟な対応が可能なため、社員とのコミュニケーションがとりやすいです。また、匿名で人事部にメッセージを送ることも可能なため、社員の本音をより聞きやすくなります。

ストレスチェック

ストレスチェックの機能を活用することで、社員の健康管理を行うことが可能になります。

企業側にとっても、社員が心身ともに健康な状態で業務に臨んでもらうことは重要です。もしもの場合、医師などに健康相談もできるので、ふとした疑問もすぐに解決することができます。

また、健康上の問題だけでなく、ケアの支援も行うモチベーション管理システムもあります。

可視化機能

可視化機能では、収集したデータをグラフにしたり、ダッシュボードで可視化することが可能です。

数値のみのデータでは、傾向が把握しにくいですが、グラフ化などを行うことにより「どのような傾向があるのか・課題はどこにあるのか」が一目でわかるようになります。収集したデータの管理には不可欠な機能です。

おすすめモチベーション管理システム

ここでは、14個のおすすめモチベーション管理システムを紹介します。

jinjerワーク・バイタル

サービスの特徴

  • 社員のモチベーションのデータを定点観測することにより、社員の細かな変化に気づき、対応することで、離職を防止できる
  • 社員のモチベーションのデータを蓄積することにより、時期やアンケート結果から傾向を調査し、対策を立てることができる
  • アンケートに回答していない社員に対し、リマインドメールを自動で送信が可能。

価格

  • 月額料金:300円/ユーザー

Motify HR

サービスの特徴

  • 社員同士のコミュニケーションや、上司・部下へのフィードバックを自動化することにより、よりパフォーマンスの高い企業文化の創造を可能にする
  • 新規採用した社員がスムーズに会社に馴染むことができるように、社員のエンゲージメントの向上に貢献する
  • エンゲージメントサーベイを定期的に行うことで、社員のモチベーションを社内・部署・個人の単位で可視化が可能

価格

  • 初期費用:300,000円~
  • スタンダードプラン:月額400円/1ID
  • プレミアムプラン(フルパッケージ):月額1000円/1ID
  • オプションプラン:+月額400円/1ID

SMILE SCORE

サービスの特徴

  • 経営者と社員をホットラインツールでつなぎ、お互いの距離が縮まる。社員の本音に気づくことができ、ハラスメントやコンプライアンスの違反等、組織としての違反をいち早く確認
  • 毎日1分で気分や体調を回答できるスマイルスコアや、匿名でメッセージを伝える目安箱機能、経営者との双方向メッセージ等、本音を伝えられる機能が充実
  • スコア確認やチーム別の比較、傾向のレポート機能などにより、リスクの早期発見とその対策が可能。離職を防止し、人材の定着と社員のエンゲージメント向上に貢献

価格

  • 月額30,000/1ユーザー毎

Refcome Engage

サービスの特徴

  • 国際基準の計測手法で社員と会社とのエンゲージメントを可視化。エンゲージメントが高い社員が人材を紹介、推薦するリファラル採用への有効活用が可能
  • 全社員に配信されるシンプルなアンケートをスマホで直感的に回答し、全社のエンゲージメントの可視化と施策への接続、離職リスクの予想や予防ができる
  • 導入から運用までは最短1日で可能。自社を友人や知人に紹介したいと思える社員が増加する、よりよい会社づくりを実現するためのシステムをクラウドで構築できる

価格

都度お問い合わせ

HR OnBoard

サービスの特徴

  • 入社1年目の社員の離職防止を目的とし、離職率が6割以上減少した事例もある。入社後の離職リスクの早期発見から、フォローの対策まで支援
  • 毎月3問ずつ、1年間にわたり社員へ質問を送信。独自開発した分析手法で離職の予兆を可視化し、適切な対策や推奨行動の提案が可能
  • 3名まで無料で使用できるフリープランから始められる手軽さ。年間1名あたり1万円の低料金で、HRに関わる人件費と担当者の負担軽減を実現

価格

  • 年間10,000/1ユーザー
  • 3ユーザーまで無料

RiCare

サービスの特徴

  • 性格や特徴、職場での社員の内面を可視化し、現在の状況を正確に認識することが可能。離職の要因を把握し、コミュニケーションの改善などを通し、モチベーションの向上が可能
  • 短時間で回答でき、定着に関係する因子を多岐にわたり測定することが可能。専門知識は不要で、わかりやすい結果シートで確認ができる。
  • 1)拠点を登録する 2)受検者を登録する 3)受検を案内の3つのステップで簡単に運用が可能。設問の編集やユーザーの追加、権限の設定も柔軟にカスタマイズができる

価格

500円/1受検

※受検数300件から導入可能

Carely

サービスの特徴

  • 使い勝手の良いチャットで専門家に気軽に健康相談ができる。ストレスチェック後のストレスケアまで可能。生産性の低下や離職の防止を増大させる
  • 人事労務のHR情報や健康診断結果、ストレスチェックデータなどを健康情報としてクラウドで一括管理
  • ストレスチェックの制度設計から、実施、分析後の研修提案までトータルでサポートする追加プランがあり、ストレスチェックの業務すべての代行も可能

価格

  • 月額300円/1ユーザー

テガラみる

サービスの特徴

  • 人材不足の解消のカギとなる早期離職の防止にフォーカスした定着改善ソリューションを提供。ムダな採用、教育コストと未来の欠員リスクの軽減が可能
  • 新入社員の心の状態や変化をいち早く察知でき、タイムリーにフォローを行うことが可能。組織単位での社員の状況と管理者のフォロー状況をチェックできる
  • 直感的に操作できるUIや、コミュニケーションしやすいトーキング機能、アラート機能など便利な機能を実装。セキュリティ万全の態勢で安心に運用が可能

価格

都度お問い合わせ

A;

サービスの特徴

  • チームメンバー同士のつながりや思い・感情を自動で見える化することで、一人一人の隠れた欲求を見つけ、社員の視点に立った強い組織を構築できる。
  • チームコミュニケーションアプリSlackに登録するだけで簡単に運用を開始。チャットでのやり取りや行動データをbotが収集し、自然言語解析の技術で瞬時に把握できる
  • 社内のみだけでなく、国内外の遠隔地にいるメンバーの状況をリアルタイムに把握し、プロジェクトの問題点や危険な兆候を早期に発見

価格

都度お問い合わせ

wevox

サービスの特徴

  • 組織の現状を可視化し、課題を的確に把握することにより、優秀な人材の離職の防止が可能。社員のエンゲージメントの向上と生産性の高い組織を作ることができる。
  • 時間や手間のかかる調査において、質問の設計、結果集計、レポート作成の作業から解放され、本来の組織改善策の立案などに傾注することが可能
  • 質問の項目やグループ作成など柔軟なサービスが可能。PCのみならず、スマホやタブレットから操作でき、回答しやすく、容易に従業員の声を吸い上げられる。

価格

  • 月額300円/1ユーザー

モチベーションクラウド

サービスの特徴

  • 企業と社員の信頼度を測る物差しであるエンゲージメントスコアを用い、組織のPDCAサイクルを効率よく回すことが可能になり、業務と継続的な改善が可能
  • 組織診断サービスに、PCやタブレット、スマホで簡単に回答するだけ。組織の現状を定量化し、あらゆる角度から分析、可視化することで的確に把握する事が可能
  • 製造業から、小売サービス、IT企業など様々な業種の小規模会社から大企業まで活用が可能であり、導入から運用まで実績と経験豊富なコンサルティングで、安心、信頼のサポート

価格

都度お問い合わせ

Geppo

サービスの特徴

  • 社員が毎月質問に回答を行うだけで、社員と組織のコンディションを把握、変化の兆しを発見することが可能。社員の声を経営経験に活かすことができる
  • 仕事への満足度、人間関係、健康に関する選りすぐりの3つの質問をPCやスマホ、タブレットを使って1分で回答。フリーコメントの入力も可能
  • 変化を一目で把握できる直感的なダッシュボード機能と、入力促進やカテゴリ仕分け、レポート作成など担当者の面倒な運用業務を全て代行し、ストレスフリーを実現

価格

  • 月額20,000/25ユーザー

Unipus

サービスの特徴

  • 日々の貢献に支払う新しい形の第3の給与、ピアボーナスを簡単に実現できる。縦割り組織を超えて協力し合い、優しさにあふれた新しい給与体験が組織を変革し強くする。
  • スマホやチャットツールを使い、感謝や賞賛の言葉をいつでもどこでも送りあうことができる。タイムラインを共有し、ハッシュタグによる行動指針の紐づけなども可能。
  • 部署単位でも全社でも運用が可能。信頼性の高いセキュリティ対策が実装され、国際的なセキュリティ規格に沿った監査の実施など、安全な情報管理を徹底。

価格

  • 50ユーザー以下:一律月額35,000円
  • 51ユーザー以上:月額700円/1アカウント

Willysm

サービスの特徴

  • 社員の気持ちとモチベーションの可視化。システムをスマホアプリで実現。感謝を伝えることで、組織と社員の生産性向上と離職率の減少を目指せる
  • 3つのボタンを選ぶだけのストレスフリー入力、わかりやすい閲覧表示、組織ごとに強弱を色で見やすくするヒートマップ表示などを用いた使いやすさ
  • 申し込み後すぐに利用を開始できるクラウド版、オンプレミス版、Windows版を実装。メンタルヘルス対策や健康的な経営の促進にも対応可能

モチベーション管理システム導入の3つのポイント

モチベーション管理システムを導入する際のポイントは以下の3つです。

  • システムのメリットを理解する
  • 人材情報の「見える化」を考える
  • 計画的・段階的に導入する


システムのメリットを理解する

モチベーション管理システムの導入にあたり、まずは自社の状況を正確に理解し、どのようなシステムが企業に必要で、どのような段階で導入するべきかを具体的に検討する必要があります。

システムを実際に導入しても、職場に浸透せずに終わってしまう事例もあるので、まずは目的を明確にし、職場と話し合いを重ね導入を決める必要があります。

モチベーション管理システムと簡単に言っても、企業に合った適切な人材配置や部下のモチベーション管理、チーム作りなど、ツールによって機能面での強みが異なります。


人材情報の「見える化」を考える 

どのようなツールを導入するにしても、企業の人材情報の「見える化」を行うことが重要になります。社員のモチベーションを理解するためや、社員ごとの強みを把握するためにも、情報を整理し、分析しやすい形にしておく必要があります。

タレントマネジメントに特化しているモチベーション管理ツールであれば、このような機能が実装されていることが多いです。

目的を理解し、計画的に導入する

多くのモチベーション管理システムは多機能で、導入することにより企業のパフォーマンス向上に寄与します。ですが、システムを導入すれば必ず成果が出るというようなものではなく、導入によって企業が混乱してしまうという事例もあります。

そのため、導入する目的を明らかにしたうえで、事前に適切な導入計画をたて、段階的に導入するアプローチが有効です。トップダウン型でシステムを導入する企業は多いですが、事前に企業と話し合いを重ね、導入の計画を立てるようにしましょう。

適切にシステムを導入し、課題解決に役立てましょう

モチベーション管理システムは「情報収集→分析→導入・実施→効果検証」の流れで運用していくと効果が出やすいです。より良い効果を発揮するためには、社員の協力は必要不可欠です。社員に向けて定期的に「施策を実施する意味」や「価値」を伝えなければいけません。

モチベーション管理システムを導入することで、今まで直感的に行っていた人事の業務を、データを活用することにより科学することが可能になります。

「社員の生産性を向上させたい」「離職を防止したい」とお考えの人事担当者は、モチベーション管理システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。